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2006年2月15日 (水)

お坊さんも労使交渉

昔知り合いのお坊さんがいいました。

「そのうち坊さんになるやつなんていなくなるぞ。きまった休みもない。夜中であろうとたたき起こされる。自分を殺して人の心を支えるのもきついからなあ・・」

しみじみとかたっていらっしゃいました。否定できません。

しかし、しかし、「労使交渉」。

なんじゃこりゃ?というのが第一印象です。

当事者ではないので分からない部分が多いのですが・・・。でもなあ。

料金表があって、労働としての「お経」の対価としてお布施をもらっている考え方が根底にあるのでしょうか。修行という考え方はどの程度あるのでしょうか。やはり労働力を提供する場所でしかないのでしょうか。仏教を語るのも、その対価の結果としてしかできないのでしょうか。

いずれにしても内部のもめごとを対話で解決できなかったのでしょうね。しかし外部の権威に頼らなければ解決できないのであるならば、「共生」である仏教の思想そのものを仏教に一番近い存在が否定してしまっているのではないでしょうか。

あわれなのは信者さん。信仰をもたらしてくれる場所から響いてくるきしみにどうすればいいのか。現実的な、とてもシビアなきしみです。ですが私が僧侶をしていられるのは、そんな信者さんとのふれあいがあるからです。お寺という建物の単なる管理者ではありません。信者さんたちとともに歩く者です。導いているようで導かれる者です。お布施はお金だけではありません。

お坊さんも労働者かあ・・・うーーーん。やめといたら?

http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20060211/20060211it04-yol.html

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2006年2月14日 (火)

フルバ

最近我が家でもりあがっているものーそれは「フルバ」です。

ある日子供が買ってきたコミック「フルーツバスケット」1巻。子供の読むものは一応目を通しておこうとおもって、なにげなく目を通したのが運の尽きでした。なんちゅうおもしろい!あっというまに19巻までよんでしまいました。当初、はちゃめちゃなラブコメディーかとおもっていたら、差別やいじめなど、胸にぐうっとくるエピソードを巻をかさねるごとに深くなっていきました。たまりません。

どうしようもできない心のきしみに本をてばなすことができなくなってしまいました。

最近、ここまでの濃い人間関係をもって生きている人がいるのでしょうか?逆に薄い人間関係をのぞむ人が多いようなきがします。薄さの果てに何が待っているか考えるとぞおっとするのですが・・・。

あなたの為よ!ということばをこのコミックの中でもよくみます。しかしとてもうすっぺらく、その実、相手を支配しようとするときのキーワードとして感じられるほどの言葉です。あなたの為、人の為・・・。にんべんに為を重ねると「偽」になります。わたしが素直によろこべるために生きる目的を持った人は美しく感じます。このコミックできらきらとかがやいて、目を離せなくなっているキャラクターはまさしく生きる目的をはっきりともっているひとたちですね。

最後は「支配」がかつのでしょうか、それとも「いやし」と「ゆるし」がすべてをおおうのでしょうか。

これはわたしたちも人生の中で同じ物語をあゆんでいるのかもしれません。

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2006年2月13日 (月)

ガンダムプラモ日本一(今年限定?)

おまいりにいったら、久々にその家の息子さんにお目にかかりました。いつも仕事で忙しくしていらっしゃるので、お会いできないのですが、日曜なのでお目にかかれたわけです。

P1000499彼は非常におもしろい人で、松坂屋で、ばりっとした格好で、名画の販売をしていたかと思ったら、今は介護支援の仕事をしています。そんな彼が、そうそうこれみてくださいよー!と雑誌を見せられました。

「ホビージャパン」というプラスチックモデル、いわゆるプラモ製作、愛好家のための雑誌です。その表紙にはどーんとガンダム。ふーん、そういえばこれこないだ本屋で見かけたなあとおもっていると、

「おっさん(名古屋では和尚さんのことをこういう)、この表紙のガンダム、オレが作ったんですよ。」

ええええええええええええ!?

ページをめくると確かに彼の名前が!P1000501

「いやあコンテストで大賞もらっちゃって。」

模型が好きなことは知っていたけど、これほどまでとは。

「この模型今名古屋パルコの模型店に飾ってありますよ。」

と、別のガンダムの模型をもってきて見せてくれました。

「模型の趣味を介護に使えないかと思っているんですよ。手先使うし、子供も興味持ってくれるから、お年寄りも子供も一緒にやれるとおもって」

うーん、すごいぞ、えらいぞ、山田クン!

で、賞金はどうしたの?

「いやあ模型に全部注ぎP1000498込んでしまってますからあ。プラマイゼロですね」

げらげら 

彼の弟さんもなかなかすごい人です。おかげで次のお参りの時間に遅刻してしまいました。

今度原寸大のガンダムをお寺で作りましょう!   

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坊さん de Night 4

421 *****坊さん de Night 4 開催決定!!*****

ついに第4回です。喧嘩腰なのか真剣なのか、みんなで仏教かたっちゃいましょ!ときにはユーモア交えて第4回。フォー!まじめな集まりですからご安心下さい。


日 時:2006年2月28日(火)  午後7時~午後9時まで (午後6時30分開場)


場 所:桜誓願寺 本堂 (名古屋市昭和区滝川町47)


テーマ:報恩(ほうおん) ~ありがとう~


参加費:500円


主 催:坊さん de Night 実行委員会


協 賛:Studio Hitohana


問い合わせ先:052-832-0562(近藤玄隆まで)

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小さな子

今日枕経にいってきました。葬儀会館の一室で家族だけでお経とお別れの儀式をして、心構えなどのお話をさせていただきました。それではこれで、とその部屋の扉をあけて外をみると、黒い服を着た方々がおおぜいたっていらっしゃいます。

しまったと思いました。

2階でやっていたお葬儀の出棺の時間にかさなってしまったのです。突然でてきた僧侶の姿になにやらみなさんとまどわれていらっしゃるのがいやというほどわかります。とまどっているのはこちらも一緒です。はやく退散しなければ、棺がおりてこられます。とにかく、すぐそばの事務室にかけこみました。

出棺いまからですか?ええそうですけど、でもだいぶ時間がかかってますねえ。

会館の方がつぶやかれます。

2才の子なんですよ。うちのこと同い年ですね。お別れに時間をかけているんではないでしょうか。

小さな子の葬儀はつらいです。

そのやるせない悲しみがわかるから。

いままでに何回そんな子のお別れに立ち会ったか分かりません。あるお母さんは、お通夜がおわるまで、我が子をだきしめたままでした。無表情で温め続けていました。あるお母さんはミニカーで棺の周りを飾ってあげていました。今も仏壇の中にミニカーが飾られています。あるお父さんは思い出を絵本にしました。夜中に起きて泣くことが減ったそうです。ののしりあって壊れてしまう夫婦もいます。でもそんな姿を誰ももとめていません。心ない言葉で人に会えなくなった奥さんを必死で支える旦那さんの姿も見せてもらいました。必死でこのときをこらえている夫婦を無言で支えるよき親族、わざとおどける友人、知人の姿も見せてもらいました。

私たちは、その人たちの前に立ち、その子の棺をまもるように鉦をたたきながら前にすすみます。ごくろうさま、よくきてくれたね、もういいんだよ、まっすぐお浄土におかえり。

ある家族は引っ越していき、ある家族は新しい家族を迎え、ある家族はこわれてしまいました。でもみんな今も一生懸命生きていることを祈っています。小さな子は笑顔を与えるために生まれてきたのですから。その投げかけに応えなければなりません。

ようやく棺が降りてきたようです。会館の人が、お父さんとお母さんが二人でお連れしてるね。大勢の人がいるのに、誰もしゃべりません。

霊柩車の警笛が軽く鳴ります。

合掌 

またおいでね。こんどはもっとながく笑顔をみせてね。またね・・・

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2006年2月 9日 (木)

2月8日ヒーリングコンサート

P1000504s   雪が降るといわれた8日夜、本堂を舞台にヒーリングコンサートが開かれました。

寒い中、会社帰りの中、50名ほどの方が集まられました。座敷では有機栽培のあたたかいお茶やクッキーなどのMINI茶店がオープン。冷えた身体が温まりました。

まずは本堂で住職の導師で読経。パキスタン地震犠牲者、兵庫・新潟鉄道事故遭難者、広島・茨城遭難児童の回向を参集のみなさんとともに供養させていただきました。

まずは名古屋を中心に活動する「ボロン」の皆さんの演奏でスタート。P1000511sしずかな歌声が堂内を埋めてきます。不思議な優しさに包まれたところで、ジョンデユマさんが登場。ジョンさんはネイティブアメリカンの聖地からおいでになられた方で、独特な、しかしとても静かな調べを奏でられました。最後は会場の皆さんのご一緒にどうぞと、ボロンさんジョンさんそして会場の全員で手拍子やらで楽しくひとときを過ごしました。

さいごに鐘をたたいてまあるくここP1000513sろをおさめました。でもみなさんとてもいい顔をしていらっしゃいました。ありがとうございました。

集まられたみなさまと、供養した一切の方々に笑顔がありますように

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2月5日朝がゆ会

2月5日 雪が降った寒い朝朝がゆ会が開かれました。

今回の講師は当山住職 渡辺観立師。講題は「なぜ仏教か」。

P1000485寒い朝にもかかわらず、大勢の方がおいでになられました。大きな声で般若心経をあげたあと、講話です。仏教の歴史をひもときつつ話はつづきます。時間が足らず、次回もこのつづきをおはなしさせていただくこととなりました。

今回は、特別ゲストがいました。愛知教育大学男声合唱団のみなさんです。不思議なご縁で想念寺に毎年定期演奏会の宣伝をかねておいで下さいます。朝一番の合唱は本当に溌剌として、元気をいたP1000492sだけました。彼らの定期演奏会は3月18日に伏見の電気文化会館のコンサートホールで開催されます。会費500円です。是非おでかけください。

そのあと、おたのしみの朝がゆです。みんなで食作法を唱和したあと、楽しく会食と歓談のひとときです。今回は将来教員を目指している学生の皆さんに大勢の人から質問の声があがっていました。

風邪がはやっています。どうぞみなさんお気をつけ下さい。次回の朝がゆ会は3月5日です。  P1000494s

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寒い日

P1000502寒い日が続きます。今週末名古屋でも雪が降ると天気予報でしらされて、少し憂鬱な気分に成られた方も多かったのではないでしょうか。幸いほんのりと雪化粧程度ですみました。しかし昨年から今年にかけて氷をよくみます。なんか「ああひさしぶりだなあ」と指でつついてしまいます。

檀家さんに、岐阜は郡上八幡出身の方がいらっしゃいます。寒い日の朝、お参りに伺うと、ふと語り始められました。

実家では観賞用の鯉を養殖していらっしゃったそうです。寒い日が続いて、養殖池に氷がはりはじめると気が気でなかったそうです。池の全面に氷が張ると、家族総出でハンマーを持ち出して氷を割らなければならなったそうです。

「小さな池だから氷が張ってしまうと、鯉が呼吸できんくなって死んでしまうですよ。でも氷割りがしんどくて。大変でした。でも今ではなつかしくて。氷とお父さんの声が重なって聞こえてきます。」

氷が張った朝に聞いた、 今から70年以上も前の思い出でした。

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2006年2月 5日 (日)

みろくチョコ

「みろくチョコちょうだい」

小学生の子がいいます。みんなでチョコのアソート(つめあわせ)を食べていたときのことです。みろくって弥勒菩薩?みろくがミルクのことだと気づいたときに、みんな大爆笑でした。「じゃ観音チョコは?わたし文殊チョコがほしい!頭よくなるかも!」

こどもはおもわぬいいまちがいをするものです。舌がうまくまわらなかったり、まちがえておもっていたり、ほんといろいろです。大人だったら「しーん」としてしまうところも大爆笑になるのはうらやましいです。

ときどき「こないだ京都のご本山いってきましたよ!ご本尊さまのみかえり観音さんきれいでしたわあ」と明るくいってくださる方も少なくありません。「みかえり阿弥陀さまなんだけど・・。でもきれいでかわいらしいからなあ、観音様になってしまったんかなあ」とおもいながら、「ああそうですか、おきれいでしたでしょ!」と返します。話の間をみてさりげなく「観音さんを阿弥陀さんに」します。なかなかどきどきする瞬間です。でも話はそのままつづいていくから不思議ですね。話をみんなしたいんですね。

http://www.eikando.or.jp/

おなじみ丹下佐膳の新聞連載がはじまったとき、左目左手の佐膳を挿絵の先生が間違えて逆にしてしまっていたのは有名な話です。先生ぎょっとおもったそうです。でもそれからあわてず、何回もアングルを変えてそのままかきつつ左手左目にしたそうです。すごいですね。

以前聞いた話ですが、窮地に追い込まれたときに、人は三種類いるそうです。立ちすくむ人、軌道修正をすぐする人、そのまま突っ切っていく人。それぞれどれがいいとはいえません。個性もあるでしょうが、体験の豊富さもあるでしょう。突っ切っていける人は自分の「かん」とテクニックを豊富に持っている人でしょう。そのようにありたいなあと思うことは多いですね。でも黄色信号でつっこむ勇気はもたないようにしましょうね。むしろそのときはブレーキを踏む勇気を。やはり体験の豊富さかなあ。

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2006年2月 3日 (金)

大須のまめまき

P1000001 今日は節分。まめまきやらのりまきやら今日はにぎやかですね。

ご縁があって大須観音の節分に参加してきました。受付して壇にのぼります。一回は10人くらいでしょうか。下を見ると袋やらふろしきやらをひろげた善男善女がぎっちり。合図に従ってまずは左次は右また左そして右。下はきゃあきゃあ、楽しいですね。楽器を役の人ががんがんたたいているのですが、おもしろいことに銅鑼がさけています。すごいですねえと声かけたら、「いやあ伝統ですよ」とからから。最後にみんなで本堂にむいて一拍手。

大須観音のご本尊さんに「鬼」がいらっしゃいます。「鬼」の面です。それで、大須観音では「鬼は外福は内」はなくて「福は内福は内」です。おもしろいですね。二年前にこの「鬼」にお嫁さんがはいられました。行列などありにぎにぎしかったです。この二つのお面は一つの箱に収められています。山主の岡部快圓さんが、「箱を開けて増えている(赤ちゃんが生まれている)かなあいつもおもうのですけれど、増えていません」と笑っていらっしゃいました。

http://www.ohsu.co.jp/ohsu/setubun.html

みなさんこころの鬼をなだめて頼もしい味方にしましょうね。

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メガネをつくりに

最近どうも目がみえにくいのです。そのせいかとても疲れやすく、今年初めには目が結膜炎のように充血してしまいました。最初はすぐなおるだろうと、たかをくくってましたが、結局病院のお世話になっても2週間ちかくくるしみました。疲れがすぐ目にくるたちですので、そうかなあとおもってましたが、どうもメガネがあわなくなっているみたいです。

いよいよメガネを変える時期かなあとおもっていましたが、病院にいったことが契機となり、メガネ屋さんにでかけました。

昔と違ってメガネ屋さんは大きな店舗をもたなくなってきているんですね。目を調べる器械も場所を選ばなくなってきているみたいです。また、眼科とほぼ同じ器械があるのには驚きます。メガネとは小学生のころからのおつきあいですが、昔はなんか重苦しい雰囲気がどことなくありました。そう理科準備室にはいるような感じをもっていました。店員の細かい説明には感心しました。以前お世話になっていたメガネ屋さんはあまり説明がありませんでした。説明がなくためいきとかつかれるととても不安になるたちです。でもいま思えばあれもてくにっくだったのかあ。

がんばらないでください。

店員が器械をのぞき込みながら言います。どうしても一生懸命みてしまう癖がついているらしいです。「これが疲れ目の原因ですよ。がんばってみてしまうと、身体と頭が一生懸命補正しようとして疲れてしまうんですよ。楽な状態でけんさしましょう。」でも癖が出てしまいます。「うーんだめですねえ。じゃ、疲れてもらおうかなあ」笑いながら、わざと度数を狂わしたメガネをかけてくれます。「メガネで補正した方が結局らくなんですよ。任せてくださいね」

目からうろこがおちました。なんかどこかで、自分がやらなくちゃとおもってしまいますから。うまれつき目はいい方ではないのです。だからどこかでコンプレックスがあるのでしょう。人並みにといつもおもっていることがあります。でも私は私。人並みの基準を追い求めることで私をみうしなっていたのかもしれません。

昨日、ある方と「他力」についてお話ししました。楽しいおしゃべりでした。その人はお病気を持っていらっしゃって、最近仏教に目がいきはじめたのです。その中でぽろっとでてきました。

「なんで南無阿弥陀仏っていうんですか?いうと救われるんですか?いわなきゃいけないんですかね」

いうことで救われるのか?活字でこのことを表現するのは誤解を招くおそれがあります。念仏者は、仏を遠くから仰ぎ見る者であり、仏を追い求める者であり、仏と共にある者です。段階は様々ですが、仏とつながりがあるということを喜び、感謝申し上げるのです。

以前ある女性カメラマンのエッセイをよみました。インドを取材中に日射病になってしまったらしいです。木陰で横たわって休んでいると、こもれびがとてもきれいだったそうです。ああ、これがおしゃかさまのおさとりだったのかなあとふと思われたそうです。いやあいいことおっしゃる。ふと自分の荷物をあずけたときに気がつくおだやかさ。

がんばらないでください。

あなたらしくあればいいのです。そのままの姿を愛すること。そのままに至るまでの経緯がどんなにうまく人に伝えられないものだとしても、泣いて怒って疲れ果てた先に今の自分を素直にうけいれること。そのひとは他力の道の入り口にいます。今の心を仏と知る人、念仏者です。

メガネができるのがたのしみです。

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