9月24日おじぞうさま
9月24日おじぞうさまのおまいりがございました。
いつも準備で、お塔婆をアイウエオ順に並べておきます。おまいりに来られた方が、自分で塔婆を選び出しやすいようにするためです。選び出したお塔婆には受付の方が参拝の証の印をおしてくれます。皆勤賞に近い方は、もうお塔婆が真っ赤っかです。
しかしこのお塔婆の中にはもうおまいりに来られない方もいらっしゃいます。
kさんもそのおひとりです。
近所に住むこのお方はあれこれとよくおまいりにこられていました。檀家じゃないけどいいよねっと、毎週のようにお座敷で他の方々とおしゃべりしていらっしゃいました。春を迎えた頃、ちょっと調子が悪いと、早く帰られることが多くなりました。そして、なくなられたみたいだ・・・との噂が流れてきました。お別れをしたいと思い、近くの葬儀会社やお寺(菩提寺)にもお聞きしたのですが、皆目見当がつきませんでした。
おうちの前の表札がいつのまにかはずされてました。
ある日、kさんのお嬢さんがお寺においでになられました。離れて暮らしていらっしゃるお嬢さんは敬虔なクリスチャンです。いままでにもお寺に何回もお越しになったことがあります。お嬢さんの教会でお別れをしたのだそうです。
母がお世話になりました。いつもうれしそうでした。
本堂でひとしきりないていかれました。
その次の朝がゆ会で、kさんの供養をみんなでしました。そして、今日、kさんがいない最初のおじぞうさまです。
来られない方の塔婆は、供養されないことはありません。住職が読み上げられている脇で、随僧が静かに読み上げて供養しております。
kさん、ちゃんとみていてくださいね。
また今日は想念寺の聖歌隊ぽこ♪あ♪ぽこのみなさんの合唱がありました。この合唱隊の歌声がどこまでのびるか、kさんもみまもってくれているでしょう。 合掌
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コメント
かんえさんのお寺は本当にあたたかいですね
一人の檀家さんとのおつきあいの在り方から、他の方々へもみ仏様のあたたかさが伝わりますね
投稿: 荒井重行 | 2006年9月25日 (月) 22:22